イギリス治験の体験談・報酬金額や税金などの費用まとめ【イギリス】
こんにちは。イギリス治験ボランティアの費用面についてのまとめです。
(治験については3記事でまとめます⇒ 全体の流れまとめ・感想まとめ)
費用面は最も気になる部分だったので、治験の参加を決める前に
しつこいくらいに細かく確認したのを覚えています。
その際にメールで文面を残しておいたのも正解だったと思います。
先に書いておきます。すべてを含めた収入は6,321.16ポンド(約91万5千)でした。
ちょっと引くレベルの収入です…詳細は以下にて (^_^;)
海外治験の報酬の仕組み
まず海外治験の報酬の仕組みについて書いておきます。位置づけとして、治験はアルバイトではありません。あくまでもボランティアであり、拘束期間に対しての謝礼金としてお金が支払われます。一般的に、拘束期間が長いほど謝礼金の額が増えます。ただ、スポンサーの都合によるようなので、一概には言えないようです。
もし謝礼が必要ないということであれば、受け取りを辞退することも可能です。その場合、どこかの機関へ寄付されるようです(すみません詳細確認してません)
治験ボランティアがいることによって、薬が世に出て病気の人の役に立てると考えれば、確かに納得できる部分はあるかと思います。
報酬はどこで確認できるのか
今回治験を受けたリッチモンドファーマコロジ社の場合、登録後に送られてくるメールに、案件ごとに報酬金額が記載されています。例えば今回の場合は、以下のように書かれていました。
- 〇〇病の治験
- 謝礼金:〇〇〇ポンド(約〇〇円)
- 交通・宿泊費:〇〇ポンド(約〇〇円)
※謝礼金とは、謝礼金+ボーナスの合計であり、規約事項や食事制約などに問題がなければボーナスも全額支払われます。
謝礼金は記載の通りでしたが、それ以外に追加の補助金もありました。交通・宿泊費補助は、記載通りの上限があります。しかし例外などもあるので具体的な金額は、実際に確認や参加をしてみなければ分からないと思います。
今回の治験で発生した報酬の内訳
あくまでも今回の場合です。例外も複数あります。病名は伏せてます。
A病治験に応募し、定員上限のためB病治験まで待機するというプロセスでした。
- UK滞在日数:64日(検診日を含む拘束期間:28日)
- 交通宿泊補助は上限500ポンドだが、事前交渉にて航空券は別枠扱いに。
- イギリス出国用バスの捨てチケット代含む
- A病治験の補欠代は先方手違いによる例外扱いにて支給
- A病からB病治験までの待機期間は、1日上限30ポンドの宿泊補助
- 近距離交通費はオイスターカード履歴提示。※ロンドン外への移動は含みません
- 他に急な時間変更などのお詫びとして、合計20£の商品券をもらいました
税金は発生するのか
税金についてです。治験の協力金は雑所得に分類されます。報酬が一定額を超えると課税の対象となります。無職の場合、金額は以下の式にて計算できます。
◆(治験報酬-経費-38万円)の5%が課税される
ただし、税務署に電話で確認したところ、今回の僕の場合は課税されないということでした。理由は日本に居住していないからです。判断項目は複数あるようですが、1年以上海外で生活しており(する予定であり)、生活の本拠が日本にはない状態なので、そうみなされるとのことでした。
海外転出届を提出したかどうかは、あまり関係ないようです。
おすすめの振込口座
同じ治験参加者からの情報ですが、さらっと紹介しておきます。トランスファーワイズというサービスを利用すると、送金手数料をかなり抑えられるということです。めんどくさがってこの口座を作らなかったことを、少し後悔しています;
上記の表は、単純に1ポンド=145円(2019/4/11時点)で計算していますが、実際の入金額は、銀行の手数料もかなり上乗せされると思われます。入金確認後に追記しますが、おそらく数千~数万程度、損していると思われます・・
(追記)入金確認しました。合計893,174円でした。上記表には916,568円と書いていますが、差額23,394円です。レートの変化もあるでしょうが、送金手数料高すぎです。なんなんですか一体・・。本当に後悔です;;
なぜこんなに待遇が良かったのか(予想)
航空券の別枠設定など、かなり待遇が良かった気がしています。勝手な見解ですが、なぜ待遇が良かったのか予想してみます。しつこいようですが、僕の勝手な予想です。
①今回のスポンサーに潤沢な資金があった
薬の開発には膨大なお金がかかると思われます。力を入れたい新薬に関しては、予算を多めに設定することもあると予想します。今回は、そのような状況にある新薬の治験だったのかもしれません。単純に儲かっている企業なのかもしれません。
もしくは、大枠の予算があり、それに他の参加者の補助金を割り当てたときに、まだ余りがあったので、それを融通いただいただけかもしれません。
②とにかく日本人ボランティアを集めたかったため
海外治験への参加希望者の数は、決して多くないと予想します。その上、募集は不定期で、募集期間も短期間なことが多い印象です。とにかく、必要な時にボランティアを集めたかったため、緊急招集で費用が発生してもあまり問題視されなかったのではないでしょうか。
僕の場合、治験の紹介があった翌日に渡英を決め、3日後には飛行機に乗っていました。融通が利く人でないと、このような行動はできないと思います。
③そもそもこのような待遇が普通である
イギリスは物価が高いです。待遇が良いと思っているのは僕だけで、イギリスではそもそもこのような待遇が普通なのかもしれません。分かりませんが;
さいごに
今回ブログに詳細を残すにあたって詳細をまとめましたが、
まさかこんなにお金をもらっているとは思いませんでした;
新薬を開発するって本当にお金がかかるんですね・・
イギリス滞在にかかった費用は別途計上し、記事にまとめようと思います。
m(_ _)m