自分なりに生きた証を残すブログ

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スペイン巡礼の良い点・悪い点・感じたことまとめ【スペイン】

こんにちは。スペイン巡礼で感じたことのまとめになります。

2019年10月5日~22日までの約2週間で、巡礼路の一部を歩きました。

距離は約270kmです。実際に歩いた日数は11日間でした。

※ブルゴス~レオン(170km)+ルゴ~サンディアゴ(100km)

記憶が新しいうちに記録に残しておきます。備忘録です。

 

スペイン巡礼とは

スペイン巡礼とは、ざっくり説明すると四国のお遍路みたいなものです

スペイン北西の町、サンディアゴ・デ・コンポステーラは

キリスト教の聖地であり、そこへ向かって長い距離を進みます。

巡礼路は複数ありますが、すべてゴールは同じです。

一番ポピュラーなフランス人の道は全行程約780kmあります。

 

※詳細はこちらのサイトさんで詳しく説明されてます

日本カミーノ・デ・サンディアゴ友の会

 

スペイン巡礼で良かった点

良かった点は人によっては悪い点にもなります。逆も然り。

そういう観点で見てもらえればと思います。

 

①道が整備されている

古くから巡礼者がおり、それぞれのルートは歩く場所が設けられています。

歩道がなくて危ないような国も見てきているので、

これだけでかなり安心できました。

②宿やBarが定期的にある

特にフランス人の道は、定期的に休む場所があり快適です。

ただ、寄付制の宿や安い宿のみ使いたいという人は

動きを限定しないといけないかもしれません。

ちなみに私は1泊8~13€のアルベルゲに泊まっていました。

③専用アプリが使いやすい

巡礼路には目印の黄色い矢印や看板などがありますが、

アプリで現在地、ルート、宿情報の確認ができるので便利です。

携帯のキャッシュでギリギリ使えてた感はありますが、

移動中のオフラインでも使用できてました。⇒アプリへ

④スペインの田舎に安く泊まれる

どの国でも、人口の多い都市の方が宿代は高いです。

ただ、巡礼路上にあるアルベルゲは田舎でも安めです(10€前後)

これはなかなか経験できないことだと思います。のどかです。

ただ、スーパーマーケットがない場合も多いです

⑤素敵な風景が見れる

スペインののどかな風景を見ることができます。

ブルゴス~レオン間では、初めて地平線から昇る朝日を見ました。

今回のルートにはあまり山はありませんでしたが、

丘の上から遠くが見える場所もあり、素敵な場所でした

⑥素敵な出会いがある(かもしれない)

同じくらいの速度で歩いている人とは何度も宿で会うことになります。

宿で夕食をとる場合、長テーブルを囲んで皆で食事を取ることもあります。

互いに話す気があれば話は弾むと思います

⑦どこまでも歩ける気がしてくる

普通、100km・200kmという距離は歩きません。

歩くことができたという事実が自信になります。

⑧自分のペースで歩くことができる

歩くペース、距離は人によって様々です。

正解はありません。無理せず自分のペースで進めます。

巡礼者の年齢も様々です。10月はシニアが多い印象でした。

⑨自分を見つめ直す時間を持てる

長い時間、ただただ歩いているので、いろいろと考えます。

長時間バスに乗っている時とも違う感覚です。

 

スペイン巡礼で悪かった点

①毎日歩くのでしんどい

毎日25~35kmくらい歩きました。7~8時間くらいです。

当然ですがしんどいです。

ペースを落としたり一つの町で数泊したりもしましたが、

やっぱり歩いているときはしんどいです。

②蜘蛛の巣やコバエが鬱陶しい

田舎道を歩いているので自然があるのは当たり前ですが、

晴れた無風の日はコバエが非常に邪魔で、

風のある日は、どこからともなく現れた蜘蛛の巣によくかかり、

非常にうっとおしかったです・・

③雨の日は地獄

巡礼路は舗装されてない土の道が多いです。

雨の日や雨が降った後は、地面がぬかるんで気持ちが悪いです。

また、10月後半の雨の日は寒いです。

手袋が欲しかったです・・

③ドミトリーで周囲のイビキがうるさい

太っている人や中年~シニアの男性は、

そこそこの確率でイビキをかいていました。

起きているときは仲良く談笑していても、

寝た後は殺意が湧く場面が何度かありました。悲しいです

④ドミトリーで南京虫に会うリスクがある

刺されたという人に何人か会いました。

毎日頻繁に人が入れ替わるので、多分宿側も対策しづらいと思います。

対策として、最安の宿を避け、上段のベッドを選び、チェックイン時に

隅々までライトで照らしながらチェックをしていました。

幸運なことに南京には遭遇しませんでした。

⑤生産性がない

当たり前ですが、歩いているだけなので生産性はありません。

中には仕事の一環でやってる人もいるかもしれませんが。 

 

感じたことまとめ

①金と時間をかければ楽しくなる

スペイン巡礼の行い方は人それぞれです。

宿の朝食と夕食を取り、日中5~6時間だけ歩き、

疲れたらBarで休憩しながらコーヒーを飲んで、洗濯は宿のランドリーを使う。

バックパック運送サービスも使う。大きな街では観光も挟む。

1日40€(約5000円)くらいで、こんな優雅な巡礼ができます。

逆に、早朝から夕方まで歩く+自炊+手洗い洗濯だと

1日20€(約2500円)くらいに抑えられますが、

修行のような巡礼になります

②東洋人の90%は韓国人

韓国ではメディアでスペイン巡礼を取り上げたようで、

かなり知名度が高く人気のようです。

若い人からシニアまで、様々な韓国人に会いました。

彼らは皆、友好的です。

③準備は大切。特に『靴』

裏のすり減ったクロックスで歩くことはおすすめしません。笑

雨の日は、中まで濡れるし滑るし泥が入りそうになるし、大変です。

④語学はさほど重要でない

自分の思いを伝えられなくてもどかしい気持ちになるかもしれませんが、

重要なのは、周囲と交流しようという気持ち、 

巡礼を楽しもうとする気持ちだと思います。

巡礼者も宿の人も皆、親切で優しいです

 

さいごに

巡礼中は、悪態ばかりついていましたが、

終わってみるとなんとなく寂しさを感じました。

苦労したことほど、印象に残るのかもしれません。

そして、記憶は美化されていくのだと思います。

概してそんなもんです

m(_ _)m

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